Matrix互換API

API マニュアル

詳細はこちら(PDFマニュアル)をご覧ください。

互換 API について

ELシリーズドングルが機能するには専用プログラムを作成しなければなりません。このプログラムはデバイスに組み込むためデバイスの制約を意識しなければなりません。PC 側と EL側とデータの受け渡しの取り決めを定義したり、開発環境を入手、習得したりする必要もあります。

このためある程度の規模のシステムへ応用するか、既に、組み込みプログラムのツールと経験がなければ、容易にソフトウェア保護に利用することはできないかもしれません。

そこで、このようなプログラムを作成せずにELドングルを利用できるよう、Matrix API互換機能を実現する ELドングル専用プログラムと PC側 API を用意しました。これが導入されていれば、PC プログラムからはELドングルを Matrix ドングルと同じように操作できます。

利用者は Matrix APIの習得で ELドングルを利用できます。また、ELの機能を利用する拡張 API 関数が用意されています。ハードウェアによる真の乱数生成、タイマー、リアルタイムクロック、TDES/RSA暗号機能を API 呼び出しでプログラムに取り入れることができます。

例えば、暗号化の iv ( 初期ベクトル)を ELドングルの乱数生成機能で取得、ELドングルに暗号させることでアプリケーションプログラムを解析されてもパスワードが漏れることを防止、コンピュータの時計ではなく、ELドングルの時計から時間を取得、ELドングル内部に重要なデータを保存するなどして、コンピュータ単体では実現できない機能をアプリケーションに追加できます。ハードウェアは EAL5+ 準拠ですので、ELドングル内部のデータは安全です。

互換 API の機能確認プログラム ( Windows版 )

互換APIの機能を確認できるプログラムを用意しました。

プログラムバイナリのダウンロードはこちら
プログラムソース(VS2013プロジェクト)のダウンロードはこちら


互換 API の機能確認プログラム ( Mac OSX版 ) ダウンロードはこちら


*画像には API名が記載されていますが、実際のプログラムのウィンドウにはありません

[Basic]タブでは LED点滅、シリアル番号/メモリ容量取得、メモリ領域 1/2 への読み書き、書込みロック、 TEA暗号など Matrix API と同じような API を呼び出しています

[Extended]タブでは、HMAC(SHA1)ハッシュ、TripleDES暗号/復号、RSAキーペア生成/暗号/復号、リアルタイム 取得などの API が含まれてます。RSAキーはキー内部に3つ生成でき、それぞれに対して書き込みロックが可能です。

デモプログラムは、互換APIの機能とは関係ない UI操作コードが含まれていますが、UI で互換 API の呼び出しに必要な引数の値を設定して、その値で互換 API 呼び出しを行っているのみです。OSX版のソースは 「EL 用 Matrix 互換 API (ZIP)」に含まれます。

*プログラムの動作確認には互換 API が導入された EL ドングルが必要です。ドングルは貸出可能です。